Agentic RAG(エージェント型RAG)
Agentic RAG
RAGにエージェントの計画・ツール使用能力を組み込んだ方式。検索を自ら繰り返し、根拠を積み上げる。
Agentic RAGとは
Agentic RAG(エージェント型RAG)は、RAGにエージェントの計画・ツール使用能力を組み込んだ発展形です。通常のRAGが「一度検索して一度生成」で終わるのに対し、Agentic RAGは必要なら検索を繰り返し、複数の情報源を使い分け、足りない情報を自ら補いながら回答を作ります。
通常RAGとの違い
- 通常RAG: 質問 → 検索1回 → 生成 → 終了
- Agentic RAG: 質問 → 検索 → 結果の不足を自己評価 → 追加検索 or 別ツール → 生成 → 必要なら再検証
AIが**「検索結果で十分か」を自分で判断**し、足りなければ次の手を打つのが特徴です。
典型的な振る舞い
- クエリを分解して個別に検索
- 複数のデータソース(社内文書・Web・DB)を使い分け
- 結果を比較・統合し、矛盾があれば再確認
- 最後に根拠付きで回答
士業の実務での活用イメージ
- 税理士: 「この論点、関連通達と直近Q&A、類似の過去案件を揃えて整理して」のような複数資料の横断調査
- 弁護士: 論点分解 → 判例検索 → 学説確認 → 書面ひな型参照、の流れを自動化
- 社労士: 顧問先業種の特殊ルール確認 → 社内規程照合 → 最新行政通達チェック
- 行政書士: 自治体ごとの要件確認 → 最新告示チェック → 必要書類リスト化
一問一答では終わらない複合的な調査に強いのがAgentic RAGの本領です。
注意点
- 検索ループが長くなるとコスト・応答時間が膨らみます。上限設定は必須です。
- エージェント側で何を根拠に判断したかのログを残す設計が、士業運用では重要です。
- 自律度が上がるほど、最終判断は人が行う前提の運用設計が欠かせません。
