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新年の挨拶メール例文12選|仕事始めに顧問先・取引先へ送る件名付き

新年の挨拶メールは、仕事始めの日から松の内(一般的に1月7日)までに送るのが目安です。遅れても1月15日ごろまでなら「年始のご挨拶」として失礼になりにくく、それを過ぎたら寒中見舞いに切り替えます。件名は「【新年のご挨拶】事務所名・担当者名」の型にし、本文は「年始の挨拶→昨年のお礼→本年のお願い→営業開始日→結び」の5要素で組めば足ります。

2027年は1月1日(金)が元日で、最初の平日は1月4日(月)です(内閣府「国民の祝日について」)。1月11日(月)は成人の日で3連休になるため、1月4日〜8日の週に送り終える計画にしておくと慌てずに済みます。

この記事で分かること

  • 新年の挨拶メールを送る時期(松の内・1月15日の線)と、相手が喪中のときの扱い
  • そのまま使える件名の型と、本文に入れる5つの要素
  • 顧問先・取引先・紹介元・士業仲間・状況別の件名付き例文12本
  • 一斉送信・返信の作法と、書いてはいけないこと
  • AIで事務所の「型」と顧問先ごとの一言を作るプロンプト

本記事はメールで送る新年の挨拶(仕事始めの営業開始連絡を兼ねるもの)に絞っています。年賀状の文面は税理士の年賀状文例・寒中見舞い・年賀状じまい、年内に送る挨拶は顧問先への年末の挨拶メール例文10選、休業期間の告知は年末年始休業のお知らせ例文にまとめています。

新年の挨拶メールはいつまでに送る?時期・件名・入れる要素

送る時期は「仕事始め〜松の内」、遅くとも1月15日ごろまで

新年の挨拶メールは、自分の事務所の仕事始めの日に送るのが基本です。相手が休み明けにまとめて受信箱を開くことを考えると、初日の午前中か、相手の営業開始日に届くのが読まれやすいタイミングです。松の内は一般的に1月7日までとされ、地域によっては15日までとする慣習もあります。

時期(2027年)

扱い

書き出し

1月4日(月)〜7日(木)

新年の挨拶として最も自然

あけましておめでとうございます/謹んで新春のお慶びを申し上げます

1月8日(金)〜15日(金)ごろ

遅めだが「年始のご挨拶」で通る

年始のご挨拶が遅くなり失礼いたしました

1月16日以降

新年の挨拶は避ける

寒中お見舞い申し上げます(立春の前日まで)

年賀状を出した相手にメールも送るかは、相手との関係で決めます。年賀状は形式のあいさつ、メールは「今年もこの担当がこの窓口で動きます」という実務の連絡、と役割を分けると重複感が出ません。年賀状をやめた事務所なら、メールが新年のあいさつの本体になります。

件名は「何の連絡か・誰からか」が受信一覧で分かる型に

年始の受信箱は同じようなメールで埋まります。件名だけで「挨拶であること」「どこの誰か」が分かれば、迷惑メールと誤解されず、後から検索もしやすくなります。

  • 基本形:【新年のご挨拶】【事務所名】【担当者名】
  • 営業開始を兼ねる:新年のご挨拶と営業開始のお知らせ(【事務所名】)
  • 遅れたとき:年始のご挨拶(【事務所名】【担当者名】)
  • 相手が喪中:年始のご挨拶(【事務所名】)(「おめでとう」「賀」を使わない)

本文に入れる5つの要素

  1. 年始の挨拶(あけましておめでとうございます 等)
  2. 昨年のお礼(具体的な出来事を一言添えると定型感が消える)
  3. 本年のお願い(本年もよろしくお願いいたします)
  4. 営業開始日と連絡先(休み明けの問い合わせ先を明確に)
  5. 結び(相手の健康・発展を祈る一文)

「新年あけましておめでとうございます」は重ね言葉として気にする人がいるため、ビジネスメールでは「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」のどちらかにしておくと無難です。以下の例文もこの方針で書いています。

顧問先への基本の例文4選(関係別)

例文の【 】部分を差し替えて使ってください。改行位置はメールソフトでそのまま読みやすい幅にしてあります。

例文1:長年お付き合いのある顧問先へ

使う場面:数年以上の顧問先の代表者・窓口へ、気負わず送るとき。

件名:【新年のご挨拶】【事務所名】【担当者名】

【顧問先名】
【ご担当者名】様

あけましておめでとうございます。
【事務所名】の【担当者名】です。

旧年中は大変お世話になりました。
昨年は【例:新店舗の開業準備】でもご相談をいただき、
ご一緒できたことを心よりうれしく思っております。

本年も【顧問先名】様のお役に立てるよう努めてまいりますので、
引き続きよろしくお願いいたします。

なお、弊所は【1月4日(月)】より通常どおり業務を行っております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

【顧問先名】様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

――――――――――
【事務所名】 【担当者名】
TEL:【電話番号】 MAIL:【メールアドレス】
――――――――――

うまくいかない例→直し方:「旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。」だけで終えると、一斉送信の定型文に見えます。昨年の出来事を一言(決算・開業・事業承継の相談など)入れるだけで、その顧問先に向けたメールになります。

例文2:昨年契約したばかりの新規顧問先へ

使う場面:初めて年を越す顧問先へ、窓口と連絡方法をあらためて伝えるとき。

件名:【新年のご挨拶】【事務所名】【担当者名】

【顧問先名】
【ご担当者名】様

新年おめでとうございます。
【事務所名】の【担当者名】です。

昨年【例:10月】に顧問契約をいただいてから、
初めての新年を迎えることができました。
ご縁をいただきましたこと、あらためて御礼申し上げます。

本年は、【例:初めての決算】に向けて準備を進めてまいります。
資料のご用意など、事前に分かることは早めにご案内いたします。

弊所の営業は【1月4日(月)】から開始しております。
ご連絡は本メールへのご返信か、【電話番号】までお願いいたします。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

うまくいかない例→直し方:新規の顧問先に「今年も変わらぬお付き合いを」と書くと、関係の浅さとかみ合いません。「初めての新年」「今年の予定」を書くと、次に何が起きるかが伝わり安心してもらえます。

例文3:顧問先の代表者宛(改まった文面)

使う場面:社長・理事長など代表者へ、所長名で送るとき。

件名:【新年のご挨拶】【事務所名】 所長【所長名】

【顧問先名】
代表取締役 【代表者名】様

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は【例:設備投資のご判断】の場面にも立ち会わせていただき、
御社の着実な歩みを間近で拝見することができました。

本年も、数字の面から経営のご判断を支えられるよう、
所員一同、研鑽を重ねてまいる所存です。

本年も変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、御社のますますのご繁栄と
【代表者名】様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

【事務所名】 所長 【所長名】

うまくいかない例→直し方:「謹賀新年」「謹んで新春〜」と書いた後に「本年もよろしくです」のような軽い文が続くと、格が揃いません。書き出しを改まった表現にしたら、結びまで同じ温度でそろえます。

例文4:顧問先の経理担当者宛

使う場面:日々やり取りする経理・総務の担当者へ、実務の窓口として送るとき。

件名:新年のご挨拶と営業開始のお知らせ(【事務所名】【担当者名】)

【顧問先名】
経理ご担当 【ご担当者名】様

あけましておめでとうございます。
【事務所名】の【担当者名】です。

昨年は毎月の資料のご準備をいつも早めにいただき、
本当に助かりました。ありがとうございました。

弊所は【1月4日(月)】より業務を開始しております。
1月は年明けの提出物が重なりますので、
ご依頼する資料は別途メールでまとめてご案内いたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

うまくいかない例→直し方:挨拶メールの中に資料依頼の一覧を長々と書くと、挨拶なのか依頼なのか分からなくなります。挨拶では「別途ご案内します」と予告だけにし、依頼は顧問先への資料依頼メールの例文のような専用のメールに分けます。

申告期・年明けの手続を軽く添える例文2選

1月は顧問先にとっても提出物が多い月です。新年の挨拶に予定を一言添えておくと、後から送る資料依頼がスムーズに通ります。期限は年によって曜日がずれるため、必ず当年の曜日で書きます。

手続(令和8年分)

法令上の期限

2027年の実際の期限

法定調書(源泉徴収票・支払調書等)の提出

翌年1月31日

2月1日(月)

給与支払報告書の提出(市区町村)

1月31日

2月1日(月)

償却資産の申告(市区町村)

1月31日

2月1日(月)

所得税の確定申告

翌年2月16日〜3月15日

2月16日(火)〜3月15日(月)

2027年1月31日は日曜日のため、国税は国税通則法第10条第2項、地方税は地方税法第20条の5第2項により、翌日の2月1日(月)が期限になります。法定調書の期限は国税庁 No.7400、給与支払報告書と償却資産申告は地方税法第317条の6・第383条、確定申告の期間は国税庁 No.2020で確認できます。ただし顧問先には、余裕を持たせて社内の締切日で伝えるほうが安全です。

例文5:個人の顧問先へ(確定申告の予告を添える)

使う場面:個人事業主・不動産オーナーなど、確定申告を依頼されている顧問先へ。

件名:【新年のご挨拶】【事務所名】【担当者名】

【顧客名】様

あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。

今年も確定申告の時期が近づいてまいりました。
令和8年分の申告期間は、2月16日(火)から3月15日(月)までです。

ご準備いただく書類の一覧は、【1月中旬】にあらためてお送りいたします。
控除証明書や源泉徴収票など、年明けに届く書類は
捨てずに一か所に保管しておいていただけますと助かります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

【事務所名】 【担当者名】

うまくいかない例→直し方:「医療費控除を使えば◯万円戻ります」のような具体的な税額を挨拶メールに書くのは避けます。状況を確認する前の断定は誤解のもとです。挨拶では日程と保管のお願いにとどめ、個別の判断は面談や資料確認の後に伝えます。

例文6:法人の顧問先へ(年明けの手続を添える)

使う場面:給与の支払がある法人へ、1月の提出物の予定を伝えるとき。

件名:新年のご挨拶と1月のお手続きのご案内(【事務所名】)

【顧問先名】
【ご担当者名】様

あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

1月は次の提出が予定されています。
・法定調書(源泉徴収票・報酬の支払調書等)
・給与支払報告書(従業員の皆さまのお住まいの市区町村あて)
・償却資産の申告

今年は1月31日が日曜日のため、提出期限は2月1日(月)です。
弊所での作成を考え、【1月15日(金)】までに
【例:12月分の給与データ】をお送りいただけますと幸いです。

必要な資料は、別途一覧にしてお送りいたします。

【事務所名】 【担当者名】

うまくいかない例→直し方:「例年どおりお願いします」とだけ書くと、担当者が替わっていた場合に伝わりません。提出物の名前を並べ、各手続の詳しい書き方は法定調書合計表の書き方・給与支払報告書の書き方・償却資産申告書の書き方のような解説記事で補うと、挨拶は短く保てます。

なお、国税庁 No.7411によると、令和9年1月1日以後に提出すべき給与所得の源泉徴収票は、市区町村に給与支払報告書を提出した場合には税務署に提出したものとみなされます。2027年1月はこの取扱いが始まる最初の時期なので、顧問先から質問が来やすい点です。

取引先・紹介元・士業仲間への例文3選

例文7:取引先(仕入先・委託先など)へ

使う場面:顧問先の経理総務が、自社の取引先へ送るとき。事務所の外注先へ送るときにも使えます。

件名:【新年のご挨拶】【会社名】【担当者名】

【取引先名】
【ご担当者名】様

あけましておめでとうございます。
【会社名】の【担当者名】です。

旧年中はひとかたならぬお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
弊社は【1月5日(火)】より通常営業を開始いたしました。

本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
貴社のますますのご発展をお祈りいたします。

うまくいかない例→直し方:営業開始日を書き忘れると、相手は「もう連絡してよいのか」が分かりません。休み明けに注文や請求の連絡が集中する取引先には、営業開始日を必ず入れます。

例文8:顧問先を紹介してくれた紹介元(金融機関・保険代理店等)へ

使う場面:昨年ご紹介をいただいた方へ、お礼を中心に送るとき。

件名:【新年のご挨拶】【事務所名】【所長名】

【紹介元の会社名】
【ご担当者名】様

新年おめでとうございます。
旧年中は格別のお力添えをいただき、誠にありがとうございました。

昨年はご縁をつないでいただき、
新たなお客様との出会いに恵まれました。
いただいたご信頼にお応えできるよう、丁寧に対応してまいります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

【事務所名】 【所長名】

うまくいかない例→直し方:「◯◯株式会社様をご紹介いただき」と紹介先の名前を書くと、守秘義務の観点から問題になりえます。誰を紹介されたかは書かず、「ご縁をつないでいただき」とぼかします。

例文9:士業仲間(提携先の司法書士・社労士等)へ

使う場面:相続・登記・労務などで連携している他士業の事務所へ。

件名:【新年のご挨拶】【事務所名】【担当者名】

【事務所名】
【先生のお名前】先生

あけましておめでとうございます。
昨年は【例:相続案件】で何度もご協力をいただき、ありがとうございました。
先生の迅速なご対応に、たびたび助けていただきました。

本年も、お客様にとってよい形で連携できればと思っております。
引き続きよろしくお願いいたします。

【事務所名】 【担当者名】

うまくいかない例→直し方:案件の顧客名や内容を具体的に書くのは避けます。「相続案件」「登記の件」程度の粒度で十分気持ちは伝わります。

状況別の例文3選(遅れた・担当交代・相手が喪中)

例文10:年末の挨拶を送れなかったとき

使う場面:12月に挨拶できず、年明けに昨年のお礼もまとめて伝えるとき。

件名:年始のご挨拶(【事務所名】【担当者名】)

【顧問先名】
【ご担当者名】様

あけましておめでとうございます。
【事務所名】の【担当者名】です。

昨年末はご挨拶もできないまま年を越してしまい、
大変失礼いたしました。
旧年中は【例:年末調整】で多くのご協力をいただき、
誠にありがとうございました。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

うまくいかない例→直し方:「繁忙のため」と言い訳を長く書くと、読み手の負担になります。お詫びは一文にとどめ、昨年のお礼に字数を使います。年末の時点で送れる場合の文面は、年末の挨拶メール例文を参考にしてください。

例文11:年明けから担当者が交代するとき

使う場面:新年の挨拶とあわせて、新しい担当者を紹介するとき(前任・後任の連名が理想)。

件名:新年のご挨拶と担当者交代のお知らせ(【事務所名】)

【顧問先名】
【ご担当者名】様

あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。

さて、本年【1月】より、御社の担当を
【前任者名】から【後任者名】へ引き継ぐことになりました。
これまでの経緯や資料はすべて引き継いでおりますので、
ご安心ください。

【後任者名】より、あらためてご挨拶のお電話を差し上げます。
今後のご連絡は【後任者のメールアドレス】までお願いいたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

【事務所名】 【前任者名】/【後任者名】

うまくいかない例→直し方:交代の理由(退職・異動など)を詳しく書く必要はありません。顧問先が知りたいのは「誰に連絡すればいいか」と「引き継ぎは大丈夫か」の2点です。

例文12:相手が喪中のとき(「おめでとう」を使わない)

使う場面:喪中はがきを受け取った顧問先・取引先へ、年始の連絡をするとき。

件名:年始のご挨拶(【事務所名】【担当者名】)

【顧問先名】
【ご担当者名】様

【事務所名】の【担当者名】です。
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。

ご服喪中と伺っておりましたので、
新年のご挨拶は控えさせていただきます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。

弊所は【1月4日(月)】より業務を開始しております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

うまくいかない例→直し方:一斉送信の「あけましておめでとうございます」がそのまま喪中の相手に届くのが最も避けたい失敗です。12月中に喪中の連絡を受けた相手を一覧にし、送信リストから外して個別に送ります。「賀」「祝」「おめでとう」が入っていないかも送信前に確認します。

一斉送信・返信の作法

一斉送信はBCCか差し込み送信で

複数の顧問先へ同じ文面を送るとき、宛先(TO)やCCに全員を並べるのは厳禁です。メールアドレスの一覧が全員に見え、顧問先同士に「同じ事務所の客」であることが知られてしまいます。最低でもBCCにし、できれば宛名を1件ずつ差し込む送信(差し込み印刷・メールマージ機能など)を使います。

  • BCC:手軽だが宛名が「各位」になり、事務的な印象になりやすい
  • 差し込み送信:宛名・担当者名・一言を顧問先ごとに変えられる
  • 1件ずつ手送信:主要な顧問先・代表者宛はこれが一番確実

返信は「もらったら短く返す」が基本

新年の挨拶メールを受け取ったら、その日か翌営業日までに短く返します。相手から返信がきても、さらに返す必要はありません。挨拶のラリーが続くと互いの手間になるので、返信の最後に「ご返信には及びません」と添える方法もあります。

件名:Re: 【新年のご挨拶】【相手の会社名】

【相手の会社名】
【ご担当者名】様

ご丁寧に新年のご挨拶をいただき、ありがとうございます。
こちらこそ旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

【事務所名】 【担当者名】

新年の挨拶メールに書いてはいけないこと

挨拶メールは短い分、一文の失敗が目立ちます。士業事務所が特に気をつけたいのは次の3点です。

  • 他の顧問先の情報:「◯◯社様でも同じご相談が」のような例示は、名前を伏せても特定されることがあります。業種や地域が絞れる書き方も避けます。
  • 断定的な税務助言:「今年から◯◯が使えます」「◯万円得します」は、要件を確認する前の言い切りです。改正の話題に触れるなら「詳しくは個別にご案内します」までにとどめます。
  • 営業色の強い案内:新サービスや料金の案内を挨拶に混ぜると、挨拶そのものが広告に見えます。案内は別メールに分け、件名で内容が分かるようにします。

ほかにも、「去る」「失う」「衰える」など縁起の悪い言葉や、相手の都合を考えない「お電話ください」は避けたほうが無難です。迷ったら声に出して読み、自分が受け取って気持ちのよい文面かを確かめます。

AIで事務所の「型」と顧問先ごとの一言を作るプロンプト

例文を事務所の文体に合わせたり、顧問先ごとの一言を考えたりする作業は、生成AIが得意とするところです。ただし顧問先名・個人名・金額などの個人情報や機密は入力しないのが前提です。入力するのは「業種」「昨年の出来事の種類」程度にとどめ、固有名詞は送信前に自分で差し込みます。入力してよい情報の線引きはChatGPTの情報漏えい対策で整理しています。

プロンプト1:事務所の「型」を作る

あなたは会計事務所の秘書です。
顧問先へ送る新年の挨拶メールの「事務所の定型文」を作ってください。

条件:
・件名は「【新年のご挨拶】【事務所名】【担当者名】」の形式
・本文は「年始の挨拶/昨年のお礼/本年のお願い/営業開始日/結び」の順
・「新年あけまして」は使わない
・全体で200字程度、丁寧だが硬すぎない文体
・顧問先名、担当者名、営業開始日は【 】のプレースホルダのまま残す
・昨年のお礼の部分に、顧問先ごとの一言を差し込む位置を【一言】で示す

プロンプト2:顧問先ごとの「一言」を作る

次の条件で、新年の挨拶メールに入れる「昨年のお礼の一言」を
3案ずつ作ってください。各案40字以内、固有名詞は入れないでください。

・顧問先A:飲食業。昨年は2店舗目の開業準備を手伝った
・顧問先B:建設業。昨年は事業承継の相談が始まった
・顧問先C:個人の不動産オーナー。初めて確定申告を依頼された

注意:税額や節税効果など、具体的な税務の結論は書かないこと。

うまくいかない例→直し方:「新年の挨拶メールを書いて」とだけ頼むと、どの事務所でも使える平板な文になります。上のように順序・字数・禁止表現・プレースホルダの残し方まで指定すると、そのまま事務所の雛形として保存できる品質になります。生成した文面の言い回しや期限の日付は、最後に必ず人が確認します。

こうした文面づくりを日常的に回すなら、メール作成や文書要約を業務の言葉で頼める業務効率化AIを使う方法もあります。顧問先対応のメール全般にAIを使う考え方は税理士の顧問先メールをAIで効率化する方法、申告期を含めた事務所全体のAI活用は税理士のAI活用ガイド2026や、税理士業務に特化した税理士AIの紹介ページで確認できます。

よくある質問

新年の挨拶メールはいつまでに送ればいいですか?

目安は仕事始めから松の内(一般的に1月7日)までです。遅れた場合も1月15日ごろまでなら「年始のご挨拶」として送れます。それ以降は寒中見舞いの文面に切り替えます。

年賀状を送った相手にもメールを送るべきですか?

必須ではありません。日常的にメールでやり取りしている担当者には、営業開始日の連絡を兼ねて短く送ると実務上も役立ちます。代表者には年賀状、経理担当者にはメール、と相手で分ける方法もあります。

相手が喪中の場合、新年の挨拶メールは送らないほうがいいですか?

業務上の連絡は必要なので、送ること自体は問題ありません。件名・本文から「おめでとう」「賀」などの祝いの言葉を外し、「年始のご挨拶」「本年もよろしくお願いいたします」とします(例文12)。

新年の挨拶メールに返信は必要ですか?

受け取ったら短く返すのが基本です。相手からの返信にさらに返す必要はありません。一斉送信と分かるメールでも、取引の窓口となる相手には一言返しておくと関係が保てます。

まとめ

新年の挨拶メールは、2027年なら1月4日(月)〜7日(木)に送り、遅くとも1月15日ごろまでに済ませます。件名は「【新年のご挨拶】事務所名・担当者名」、本文は5要素で十分です。顧問先には昨年の出来事を一言添え、年明けの手続は予告にとどめ、喪中の相手には祝いの言葉を使わない。この3点を押さえれば、例文12本のどれを使っても失礼のない挨拶になります。

事務所の型をAIで一度作っておけば、来年以降は一言を差し替えるだけで済みます。年賀状の文面や年末の挨拶とあわせて、年末年始の連絡をまとめて準備しておきましょう。

参考文献

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